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第23回法面工事雑学講座

皆さんこんにちは!

プロス工業株式会社、更新担当の中西です。

 

~“見えない土木の要”🏗️~

 

 

山を切り開いて道路をつくる。
宅地を造成して住宅地を広げる。
その裏側には必ず、「法面(のりめん)」という存在があります。

普段あまり意識されませんが、法面工事は地すべり・崩落を防ぎ、人と自然を共存させるための基盤工事です。
今回は、その役割と基本構造について詳しく見ていきます。


🧭1. 法面(のりめん)とは?

法面とは、切土や盛土によって人工的に作られた斜面のこと。
高速道路やダム、造成地などでよく見かける、あの“斜めの土の壁”です。

  • 切土法面:山を削ってつくる斜面。地山を安定させるのが目的。

  • 盛土法面:土を盛り上げてつくる斜面。締固めと排水が命。

どちらも崩れれば人命・交通・ライフラインに直結するため、
見た目以上に高い技術と安全設計が求められます。


🧱2. 法面工事の目的

法面工事の目的は主に3つ。

1️⃣ 崩壊防止(安定性確保)
 風雨・地震・凍結による崩落を防ぎ、斜面を安定化させる。

2️⃣ 浸食防止(表面保護)
 雨水の流れによる表層の削れを防止。排水や植生でカバー。

3️⃣ 景観・環境保全
 緑化による自然回復、景観との調和を図る。

つまり、法面工事は「守る」と「癒す」を両立させる仕事です🌿


⚙️3. 法面の安定構造

法面が崩れる要因は、重力・地下水・地質条件など。
これらに対抗するため、設計では「安定計算(安全率1.2〜1.5以上)」を行います。

構造的には以下の要素が組み合わされます👇

  • 表面保護工:モルタル・植生・ブロックなどで表層を保護

  • 内部補強工:アンカー・鉄筋挿入で地山を固定

  • 排水工:集水パイプ・法尻側溝で地下水を逃がす

この3つのバランスが、長期安定のカギになります。


🌧️4. 現場での測量と施工準備

法面は傾斜角度や高低差が大きく、正確な測量が不可欠です。
ドローン測量やレーザースキャナによって、3Dモデルで地形を把握。
そこから施工図を作成し、機械配置や足場設計を決定します。

また、作業エリアの安全確保(ロープ掛け・安全帯支点)も入念に確認します。
現場の第一歩は「安全と正確さ」から始まります。


🧰5. 法面工事に使われる主な機械

機械名 主な用途
法面整形機 斜面の整形・切削
クローラードリル アンカー孔・鉄筋挿入孔の削孔
モルタル吹付機 吹付コンクリートの施工
ショットクリートポンプ コンクリートを圧送して吹付
ウィンチ・ロープ機 高所作業時の人・資材移動補助

これらを熟練のオペレーターが操作し、チーム全体で一体感を持って進めていきます。


💬6. まとめ

法面工事は、建物や道路が完成した後には見えない存在。
しかし、その安全を根底から支える、まさに“縁の下の土木力”です。

自然の力と闘い、調和しながら地形を安定させる――
それが法面工事の真の価値です。